2020/05/15 14:43
事務員M改めSです。
5月1日の「夏も近づく八十八夜」も過ぎ、冬の間じっと固くなっていた茶葉たちもぐんぐん伸び…茶摘みシーズン到来です!
こちらはべにふうき。もりもり伸びた茶葉たちをどんど摘んでいきます。
茶園は解放空間なので、子供たちにも体験させてもらいました。
手摘みの茶葉は機械摘みと比べ、茶葉の美味しい部分だけを集めることができる為、上質な紅茶が作れます。
摘んだ茶葉は長時間手で持っていたり、かごに詰め込みすぎたり、日光が当たったりすると品質が落ちてしまうデリケートなものなので、摘んだ端から通気性の良い小テボ(対馬では背負子、または腰に下げるタイプの竹籠を「テボ」と呼びます)に入れ、ある程度貯まったら大テボに集め、萎凋するまでは日陰で…と気を使います。
摘んだ茶葉は「萎凋(いちょう)」を行い、葉の水分を飛ばしてしんなりさせます。
こちらは機械摘みの茶葉。
枝やツルが混じってしまうため、萎凋しながら選別も行います。
テボに付いてきていた子カマキリ。
今年もカマキリやクモ達が害虫退治に一役買ってくれることでしょう。
お茶摘みの加勢に来てくれたベテランお姉様から、こんな差し入れを頂きました。
対馬では「ちまき」と呼んでいます。
あんこを包んだ団子粉をこねたものをサンキラの葉っぱで包んで蒸してあります。
これがサンキラの葉っぱ。
正式な和名は「サルトリイバラ」というツル性の植物です。
枝にトゲがあり、サルが嫌うところから「サル嫌い」→サンキラになったと言われています。
対馬に猿は生息していないので、島外での呼び名が対馬でも使われているようです。
トゲのあるツル、という事で茶樹に絡まりながら生えてこられてしまうととても厄介なのですが、ちまきはほんのりサンキラの葉っぱの香りが移ってとても美味しいです。
対馬紅茶との相性も良いですが、同じく対馬で昔から親しまれていた在来茶との相性が抜群でした。
この「ちまき」、全国的には「柏餅」になります。
こどもの日は過ぎてしまいましたが…柏餅や甘いお饅頭と一緒に、対馬のお茶はいかがでしょうか?
新茶のお知らせももうすぐです。
対馬紅茶はお得な定期便コースも始めました!
日常的に紅茶を飲む方にお勧めです。
ご自宅やオフィスでのちょっと一息タイムに、是非ご利用くださいね♪