2019/05/13 11:46

インドやスリランカから輸入するイメージの強い紅茶ですが、日本各地でも栽培がおこなわれています。

和紅茶の栽培は、明治時代、ヨーロッパの紅茶需要に注目した政府が重要な輸出品とするために紅茶づくりを奨励したのが始まりと言われています。
明治8年(1875年)には中国から紅茶製造技術者を招き、翌年には日本人をインドの産地に派遣して紅茶製造技術を学ばせたそうです。
海外でも評価された日本の紅茶ですが、世界の紅茶市場での競争に勝てず生産は衰退していきました。

そして現代、緑茶と比べると少量ですが、日本各地で様々なタイプの「和紅茶」(日本の紅茶)が作られています。
緑茶品種の「やぶきた」が多く用いられている他、「べにかおり」「べにひかり」「べにふうき」など産地の環境に合わせた紅茶用品種も栽培されています。
つしま大石農園の紅茶は「べにふうき」。
対馬も茶摘みのシーズンに入り、総出で茶摘みに励んでいます。
紅茶ができるまでには多くの工程があり、今年の茶葉が皆様のお手元に届くのはまだまだ先ですが、手間暇かけた紅茶をお楽しみいただけたら幸いです。